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内容説明
ケイティ・パワーズは生粋のボストンっ子で、離婚後の今も、一人ボストンに住んでいるが、姉のグエンは、日本人と結婚して東京で暮らしている。テクニカル・ライターとして働くケイティは、最近いろいろ迷いを感じて、姉のいる日本で休暇でも過ごせば少しは気分も変わるかと、八月の初め、日本を訪れた。箱根、明星が岳のお盆の行事、大文字焼きを、一緒に見に行く予定の姉に急用ができて、ケイティが心細い思いで一人、小さな登山電車に揺られていると、陽気なアメリカ人男性が近づき、話しかけてきた。その男、トム・サガンはラスベガスで花火を作っていると言い、日本に花火の研究をしに来たのだという。異国の空を焦がす不思議な火を二人で見たとき、見ず知らずだった二人の心に、何かが通い合った。