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内容説明
スアラ・ケンプはストーリーテラーだ。民俗学者と女優だった両親が、世界中から集めた民話を、各地の子供たちに話して聴かせるのが、彼女の仕事だ。町や村のお祭りや、図書館での催しなど、仕事の場があるところ、あちこち旅をして暮らしている。ある激しい嵐の夜、スアラは、相棒の九官鳥と一緒に愛用の霊柩車で、フロリダの田舎にある古いゲストハウスにたどりついた。ところが、そのゲスト・ハウスは今はすっかりさびれていて、蝶の研究家のウィル・アンソニーという男性が、一人で住んでいた。幽霊が出るという噂のあるこの館に、何日か滞在するうち、スアラは優しいウィルに心惹かれ、ウィルも彼女を引きとめようとするが、スアラには、どうしても恋はできないわけがある。明日はまた、旅立たなければ…。