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内容説明
木陰でも三十度はあるというのに、パティーが、ウールのマントにロングブーツ、おまけに首にはマフラーという格好でタクシーから降り立ったので、キーウェストのアリス横丁の住人たちは仰天した。彼女は、ボストンの厳しい冬の寒さのせいで肺炎になり、合衆国最南端のこの島に転地療養にやって来たのだ。ならず者の集まるアリス横丁とは知らずに、そこに家を借りてしまったパティー。しかし隣人たちは親切で、何かと彼女の面倒をみたがった。面食いのパティーはハンサムな男に弱い。だが、いつも最後は頭が空っぽなことに愛想をつかして別れるのだ。隣のバー〈ホンキートンク〉のオーナーであるマイクにも、パティーはついふらふらとなりかかった。いま必要なのは休養よ、彼女は自分をいましめた。
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