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内容説明
アドベンチャー―そう、わたしが旅に出たのは、退屈な生活に刺激がほしかったから。でも、まだわくわくするような出来事はなにも起こっていない。アレクシスはゴールデン・アドベンチャー号の甲板に立って、近づいてくるコルチュラ島を胸を躍らせながら見つめていた。島におりたった彼女は、船内で知りあったジェリー・ハルパーンと地元のナイトクラブに足を踏み入れた。彼の強引さに負けてダンスフロアに出たものの、体をくるくる回され、手を離された拍子に滑るフロアをつっきって、気がつくと、テーブルにいた男性の膝に座りこんでいた。「ご、ごめんなさい」数秒後にようやくわれに返って謝った。その男性の端正な顔とたくましさにぼうっとなり、すぐには言葉が出なかったのだ。「とんでもない。ぼくは平気ですよ。」低い声もとても魅力的だ。ふたたびフロアに戻ったものの、アレクシスは彼のことが気になってしかたがなかった。