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内容説明
約束に間に合うかしら?わたしって、ほんとにそそっかしいんだから。溝に靴のかかとをひっかけてしまったマキシは、ぶつぶつ言いながらそばの壁に手をついて体を支えた。何度も同じ失敗をしているから、どうすればいいかはわかっている。と、突然、男の手が伸びてきてヒールをひきぬいた。マキシはあたりに響き渡るような叫び声をあげ、しゃがんでいる男の頭めがけてバッグをふりおろした。真っ昼間に女の足首をつかむような人は変質者に決まってるわ。かまわないでほしいと言うと、男は驚きの目を向けながら、「ぼくが見えるの?」と妙なことを言いだした。そのときから、困ったことがあると“彼”が現れて助けてくれる。いったい、あなたは誰?すると彼は、またもや信じられないことを言った。「ぼくはジェイ・エンジェル…きみの守護天使なんだ」