- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
セレステは八年間ともに暮らしたアレックを事故で失った。葬儀の日の姿は、誰の目にも悲嘆に暮れる未亡人そのもの…。だが、アレックの異母弟イーサンには、それが彼女一流の演技に思えてならなかった。セレステとアレックは大学生と教授として知り合い、たちまち恋に落ちて結婚したのだが、十七という年齢差がいつのまにか二人の心を冷え冷えとさせていった。父親代わりのような謹厳な夫に合わせようと無理をする妻と、若い魅力をふりまく妻に異常なほどの嫉妬をつのらせていく夫…。イーサンはセレステとのたった一度の熱い経験から、彼女の“魔力”を知っていたので、兄の苦しみも理解できた。もしかしたら、アレックの死は事故ではなく自殺だったのでは?だとすれば、何がアレックを追いつめたのだろう。疑惑がイーサンの胸をかすめる。彼は兄の死の原因を確かめるため、自分が住むシアウインド島でセレステを“静養”させ、真実を告白させようとした。