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内容説明
ギタリストで作曲家でもあるヘザーは、夫を亡くしてから3年がたつ。ベトナム帰還兵だった彼は、戦場で受けた心の傷をいやせぬまま、自ら命を絶ったのだ。夫を救えなかった自責の念をいまだに捨てきれないヘザーにとって、恋などすでに遠いものになっている…。そんなある日、遠くに住む母を訪ねたヘザーは帰りの夜行列車で、偶然、作曲のベン・ショーと乗り合わせ、互いにひと目で恋におちた。ヘザーはベンの不自由な足と、かげりをおびた瞳を見て彼も“ベトナム帰り”であることを直感する。二人は未練を残しながらも、終着駅で熱いキスをかわして別れた。戦争の影を背負った行きずりの男なんかにひかれてはだめ。理性の声がそうささやく一方で、本心は正反対の言葉を叫んでいた。彼女の思いが通じたのか、シェークスピア劇団との共演の日、ベンの姿が再びヘザーの前に…。それは風のように自然で、いかにも芸術家らしい心づかいを感じさせる現れ方だった。
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