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内容説明
「あんたのご主人の遺骨を預かっているんだけどね…。」暗くすさんだ男の声がつぶやく。軍人だったアン・エリーズの夫ジェームズ・バトラーは17年前、ベトナムで任務遂行中に行方不明となり、消息がわからないままになっていた。遺族と非合法な取り引きをする、ブラック・マーケットの一味かもしれないが、証拠の品として、ジェームズの遺品と思われる認識票、娘の色あせた写真、それに夫にあてた彼女の手紙までタイのバンコクから送りつけてきた。真実を探るためにひとり現地に向かおうとする彼女の身を案じて、元軍人である父親が、ケル・チェイソンという男と同行するように勧めてくれた。噂では彼は勇敢で、しかも優秀な政府の紛争調停人らしい。だが、彼はすぐにこの仕事を断ってきた。いったいどうしてなの?困りはてたアン・エリーズはケルに会いに行こうと決心する。



