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内容説明
「ケンゾーは今いません。どこにいるのかもわからないんです」サンタモニカにある日本人武術家、オガタ・ケンゾーの護身術教室。彼の共同経営者で、一番弟子のカサンドラは、ボディガードを頼みにきた男に、そう告げた。男の名はアレックス・モンタナ。最近、自動車の新型エンジンの設計に成功し、コンテストに出品すれば莫大な優勝賞金と特許料が手に入るのだが、その出品を快く思わない業界の一部から妨害を受けているという。生命の危険すら感じる悪質なものらしい。カサンドラは、ケンゾーが戻りしだい連絡すると、その場はアレックスを帰したものの、多額の負債を抱えて姿をくらましたケンゾーが、すぐに戻ってくるはずもなかった。その夜、彼女は、殺し屋にねらわれているというアレックスのことが、どうしても頭からはなれなかった。そして翌朝、カサンドラは、彼の仲間が殺されたと知らされる…。