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内容説明
キャスが伯父と長年やってきたフライドチキンの店の向かいに、全国チェーンのハンバーガー・ショップが進出し、きょう開店する。彼女はそれに対抗するためにチキンのぬいぐるみを身にまとうと、真夏のカリフォルニアの太陽が照りつける店の外へ出た。重いぬいぐるみを通して熱気がわっと押し寄せてくる。いまこそ勝負の分かれめだ、なんとしても頑張らなければ…。キャスの奇抜なアイデイアは新装開店に集まった相手の客を自分のほうに呼び戻すのには成功したが、あまりの暑さにとうとう気を失ってしまった。やがて意識を取り戻したキャスの目に映ったハンサムな男性こそ、例のライバル店のオーナー、ライアンだった。彼はキャスに小切手帳を差し出して言った。「きみの店は目障りだ。言い値で買い取ろうじゃないか?」