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内容説明
ルイスビルの劇場で、まだ駆け出しの照明デザイナーのステラは初仕事に意欲を燃やしていた。彼女がアシスタントをしている照明デザイナーが、ニューヨークを離れるのがいやでけった仕事だったが、ここで実力が認められれば今度こそアシスタントから脱皮できる。ステラはこのチャンスに賭けていた。公演間近の『ハート』の大物脚本家フォスターに会う日をあすに控え、ステラは心配でたまらない。くたくたに疲れた彼女が、真夜中、誰もいないはずの化粧室に入ろうとしたとき、ひとりの顔色の悪い男にでくわした。しわの刻まれた額、濃い眉、短く刈った茶色の髪。手に胃薬を持った元気のない姿に驚かされたが、いつのまにかステラはその男に目を奪われてしまった。“彼はなに者かしら?”