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内容説明
「放してっていってるのに!」キーラの声がふるえた。マイケルの力に驚いたのではなく、自分の思いがけない反応にびっくりしたのだ。「おたがいの立場をはっきりさせたほうが、ふたりのためじゃないのかい」怒っているのに、香水の匂いに刺激されて、かれの口調は柔かくなっていた。キーラは新進女流劇作家。彼女の作品をロンドン随一と評判のマイケルが演出することになったのだが、ふたりは登場人物の描き方で、ことごとく意見が衝突する。劇の初日が間近に迫る。それでもふたりは自分の意見に固執し、譲らない。心の奥では、おたがいに惹かれあっているのに…。