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内容説明
ベサニ・ストーンは、すばやい指さばきでタイプライターのキーをたたいていた。ほんの数行の文章―辞表をタイプしているのだ。これでこの仕事ともお別れ…。いままでどうしてもぬけだせなかった泥沼から、解放される。秘書としての三年間、ジョシュア・ノリスにこき使われ、ロボットのように扱われてきた。誰とも感情的なかかわりを持とうとしない彼を愛して傷ついたのは、わたしがいけないのだけれど…。そのとき、突然インターフォンが鳴り響いた。ジョシュアからの呼びだし。今日こそ辞表を渡そう。緊張した面持ちで、ベサニは彼の部屋に入っていった。