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内容説明
画家サーサは,スペイン最南端の地タリファに足を踏み入れた。白い壁に囲まれた町、一面の花畑。ここに尊敬する芸術家ルイス・カークパトリックのサマースクールがあり,サーサはその講師として招かれたのだ。うまく時間を使えば、この美しい場所で絵を描け、ルイスからも多くのことを学べるかもしれない。期待を胸に秘めたサーサを出迎えたのは、ルイスその人。だが、偉大な芸術家のイメージとはかけはなれた人物だった。若すぎる年齢、自己中心的な態度、女性蔑視。おまけに、わたしが今まで教えてきた生徒たちより、よっぽど自分勝手で子供っぽいわ。サーサは言いようのない憤りを覚えた。