内容説明
ロニーとサマンサは、誰よりも気の合う親友同士だった。初めて二人が出会ったのはカレッジ時代。そのころのロニーはスマートで快活、スポーツも勉強も抜群で、いつも誰かに恋をしていた。一方サマンサは太って不器用な、格好悪い女の子。本当はロニーに恋していたが、打ち明ける勇気などなかった。それから十年近くの歳月が流れ、サマンサは洗練された自信ある女性となり、ラ・ベル化粧品会社の製品部部長として多忙な毎日を過ごしていた。ロニーのほうは家屋の改修業をしながら、学生時代の延長のような気ままな生活を続けている。それぞれに恋の相手はいたけれど、二人はやっぱり親友同士。ところがある夏の日、失恋の痛手をいやすために、サマンサがロニーの家を訪れてから、事情は少し違ってきた。