内容説明
また同じ夢、同じ恐ろしい夢…。キャサリン・ホワイトハートは毎夜悪夢にうなされ続けている。もう何カ月も。この夏中、キャサリンはワシントンの、カーテンを閉めきった自分の部屋にとじこもり、独りぼっちで隠れるように暮らした。明るい太陽の下に出て、ふたたび人生に立ち向かう勇気は、とてもなかった。グレッグ・ダンヴィルとの関係が、そこまでキャサリンを打ちのめした。二人の関係が悲惨な結末を迎え、グレッグのもとから逃げ出したあとも、彼女が負った傷は、生涯いやしようもないほどに深い。姉のマーガレットはそんなキャサリンを心配して、無理やりヨット遊びに引っぱり出した。