内容説明
夫の事故死によって、カッサンドラの結婚生活にピリオドが打たれた。花形レーサーだった夫に裏切られつづけた五年間―。無邪気で楽天的な少女だったカッサンドラは、こんなに不幸な結婚生活を送ることになろうとは夢にも思わなかった。心に傷を受けもしたが、夫が亡くなった今は、過ぎ去ったこととして忘れてしまいたい。恋もしたい。インテリア・デザイナーとして再出発し、仕事も軌道にのってきた。そんなある日、画廊のパーティーで一人の男に心惹かれる。連れのリズは敵意をむきだしにして言った。「女たらしだと評判の男よ。絶対につきあってはだめ」