内容説明
ノエル・ヘイスティングズはいとこのダニエレに付き添い、ダニエレの亡くなったフィアンセ、ニックの故郷を訪ねる。そこはオーストラリアの片田舎で、ニックは村の鼻つまみ者だった。空港でふたりを迎えたニックの兄ジャスティンは、日焼けしたからだに知的な青い瞳のふるえるほど素敵な男性で、たちまちノエルとダニエレを虜にしてしまう。しかし、厄介者のフィアンセとその連れが歓迎されるはずもない。当然、ジャスティンの態度は冷たくよそよそしかった。ダニエレはとっさに、自分とノエルの立場を逆にしてしまった。「ノエルがニックのフィアンセですの」平然と微笑むいとこの顔を、ノエルはただ驚いて見つめていた。
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- 和書
- 篠原一男 (第2版)