内容説明
わたしはいつも利用される。ジェイソンも同じ…情事が目的なのよ。確かに、わたしは彼に惹かれている。ジェイソンとの恋は素晴らしいに違いない。でも、恋が終わったときに傷つくのは、わたしなのよ。ダニーは窓を打つ雨を見やりながら、これまでの人生に思いを馳せた。父の死んだ日、母に捨てられた日、養父母に子どもができた日…。わたしはいつでも、用がなくなると捨てられた。もう利用されるのはたくさん…。不幸な生い立ちのせいで、純粋な愛が理解できなくなったダニー。ジェイソンはダニーのかたくなな心を、愛の力で溶かそうとするが…。