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内容説明
運命とはまったく人の意表をつくようなことをする―ルークは、いまだに信じられない思いでいた。離婚を考えていた矢先に、彼と妻のヴァルは、二歳の双子の親権者にされてしまったのだ。ここ数カ月で二人の仲は冷えきり、別居同然だというのに…。だが、親しい友人夫婦が事故で亡くなり、生前、親権者に自分たちを指定する書類にサインをしていたのだから、原因は二人にある。誰のせいでもなかった。かつて二人が、やがて生まれてくる自分たちの子供を待ちわびていた幸せなころ、そんなことがあったかもしれない。今となっては、すっかり忘れられてしまったことだった。それでも、残された子供たちを施設に委ねることなどできはしない。ルークはやむをえず、親権を裁判所から認めてもらうために、ヴァルと半年の約束で、元の仲むつまじい夫婦を演じることにした。