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内容説明
ボーイフレンドの車で面接を受ける場所へ向かうカラは編みあげの靴をはき、毛布のようなスカートに第一次世界大戦前の慈善市で買ったようなコートを着ていた。おばあさんみたいな格好だな、とスティーブはため息まじりに言う。でも、魅力的に見せる必要などない。応募した老婦人の付添婦に対する制約事項は“化粧は一切しないこと。髪は短く切っていること。いつも制服を着用のこと。そして…結婚の意思を持たないこと”まるで、前世紀の小間使いをイメージさせたようなものだから。高給を得るために、カラは事実を隠して条件を受け入れる覚悟だった。