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内容説明
ロンドンで年若い叔母と弟と平穏に暮らしていたある日、キャロラインの生活にふいに波風がたった。叔母の求婚者と弟が家に連れてきたあの男性は…まさか再び会うことはないだろうと思っていたジャーベイ!彼女の脳裏に数カ月前の出来事がよみがえってきた。軍人である弟の配属先に合わせて、キャロラインたちは物見遊山のつもりでしばらくベルギーに暮らした。しかしナポレオンと同盟軍との戦況次第で帰国を考えねばならず、キャロラインは情報を得ようと馬で外出したのだった。ところが何かの事故に遭って記憶を失ったらしく、無事叔母のもとに戻ったのは三日後だった。ジャーベイと会ったのは、その三日の最後の一両日だ。なぜか娼婦のような真っ赤なドレスを着、派手な化粧をしていた。その前の二日の記憶はない。空白の二日間が、ジャーベイとわたしを隔てている…。