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内容説明
なんとしても実の父親を捜し当てたい―ニーナはその思いで、たった一人シチリアにやってきた。養女にもらわれ、物質的には豊かだが、愛情を知らずに育った彼女は、ある日、実の父親がシチリアにいることを偶然知ったのだ。矢も盾もたまらずシチリアに来たものの、父親の居所はわからず、お金は盗まれ、住み込みの仕事先では主人に襲われそうになり、あげくの果てにその妻に嫉妬されて、家を追い出されてしまった。そこへたまたま通りかかり、ニーナを助けて車に乗せてくれた男がいた。ロレンツォと名乗る弁護士だ。しかし、ほっとしたのも束の間だった。私はいったいどこへ連れていかれるの?降ろしてくれと頼んでも、ロレンツォは車をとめなかった。しかも彼はニーナの名前を知っていた。彼はたまたま通りかかったわけじゃない。私を連れ去りに来たんだわ!見知らぬ土地でこんな目にあうなんて。いったい彼の目的は何。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
汐宮ゆきさんのコミックが良かったので小説も読みたくなり購入。まず人間関係がややこしい。←簡単には説明できそうにない。誤解が解ける前のヒロインに対する周囲やヒーローからの扱いが酷くて可哀想。さまざまな事情が徐々に明らかになり、さらにヒーローに惹かれていく自分に戸惑い、本当のことを言えなくなるヒロイン。ヒーローは傲慢でも責任感あふれて誠実だし、妹は可愛くて健気。お母さんも素敵な女性だった。ヒロイン父に対しては…、仕方がなかったと言うにはちょっと複雑。彼だけが悪かった訳じゃないんだけど、結構責任が重いと思うわ。2019/05/22