- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
少女の私に愛を求めることを教え、男の強さと身勝手さを見せつけたのはあなた。セアは大伯母ドーラの屋敷の前でひとりすすり泣いていた。屋敷を小ホテルにしようという夢をドーラとよく話していたのに。大伯母の訃報を受け訪れてみると、屋敷は荒れ放題になっていた。「きみが本当に来るとは思ってもみなかった」荒っぽい男の声に振り向くと、オートバイに乗った黒ずくめのデイモンがいた。長い黒髪、オリーブ色の肌、たくましい胸―彼は変わっていない。セアの悩裏に七年前の甘ずっぱい思い出がよみがえった。あのときもちょうど、十七歳の私はこの場所に立っていて、生まれてはじめてのキスをデイモンと交わしたのだった。恐れ、不安、そして…たまらない快感に胸がどきどきし、いやでも自分の中に流れる奔放な血に気づかされた。私に大人の女への第一歩を踏み出させた男―それがこのデイモン。
-
- 和書
- 白の迷路 集英社文庫