ハーレクイン・イマージュ 愛の記憶をたどる旅

ウェイバリー，シャノン【作】〈Ｗａｖｅｒｌｙ，Ｓｈａｎｎｏｎ〉/青山 孝子【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（1998/08発売）

• サイズ 新書判／ページ数 156p／高さ 17cm
• 商品コード 9784833541725
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

ジルとエイドンは離婚の話し合いを進めていた。あんなに愛し合って結婚したのに、娘のマディが生まれてからというものエイドンの愛は冷める一方だった。妻への無関心はともかく、娘に愛情をそそがない夫に、ジルは我慢できなかった。そんな折、エイドンは飛行機事故にあい、記憶を失ってしまった。妻子のことも、自分の名前すら思い出せないのだ。やがて、退院して家に戻ってきた彼は、まるで別人だった。ジルに対してやさしくなり、あれほどうとんじていた娘をかわいがる。離婚を決めていたにもかかわらず、ジルは新しい彼に惹かれていった。もしかすると、これが本当のエイドンかしら？だとしたら、あの冷たかった彼は？なにか理由があったのだろうか？少しずつ記憶を取り戻しつつあるエイドンとともに、ジルは二人の愛の記憶をたどりはじめた…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

仕事に没頭し、家庭に寄り付かないばかりか生まれた娘にも愛情をかけないヒーローと離婚話が進んでいたヒロイン。ところが飛行機事故で記憶を失ったヒーローはまるで別人のように愛情深い夫に変貌し、ヒロインは戸惑いながらも彼に心惹かれていく。ヒーローの中に用心深く隠されていた温かな人格、それを押さえつけていた幼少時の口に出すことも出来ないほど深い心の傷跡。一方、離婚まで考えていたのに、もう一度結婚生活を立て直してみたいと頑張るヒロインの粘り腰も立派。息を詰めるように話の筋を追いかけ、緊張してしまった。よかったです。

2014/01/07