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内容説明
月明かりのデッキでダンスを踊る二人。七日間の思い出を胸に、明日は別々の方向へ。メリッサは豪華客船のメキシコ西海岸クルーズに参加した。いろんな人と出会って、内気な自分を変えたくて。それなのに、陽気に騒ぐ若者たちになじめないでいた。あなただって充分すてきよ―そう励ましてくれたのがおしゃべりな老女、フランシスだった。そんなとき、著名な作家が偽名で乗船していることがわかる。サングラスをかけ、超然とした態度の作家マイルズは、恐れもせず近づいたフランシスをひややかに拒絶した。ひどいわ!いくら私生活を詮索されたくなくても、相手はお年寄りなのよ。毅然と抗議するメリッサに、思いがけずマイルズは笑みを返した。そして旅も終わりに近づくころには親しい友人同士になっていた。最後の夜、別れのダンスを踊る二人はおとぎの国に迷いこんでいった。