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内容説明
クーパーは都会の喧騒を離れ、娘と故郷でのんびり暮らす決意をした。これまでは何よりも仕事優先で、それが原因で妻とも離婚したのだ。ところが、故郷に戻ったとたんに、安らかな日々など送れなくなった。偶然、高校の同窓生プリスの隣人となったからだ。夫と死別して以来、息子を女手ひとつで育てている彼女は、昔のお転婆娘の面影はなく、しっとりした、美しい大人の女になっていた。何かと用事を見つけてはプリスの家に通いつめるクーパー。けれど彼女は、ひどくよそよそしく、堅苦しい態度を崩さない。ある日、クーパーは家の窓から、屋根をはうバスローブ姿のプリスを見かけた。どうやら逃げ出した飼い猫の赤ちゃんを追いかけているらしい。無防備なプリスの姿に、昔のはつらつとした彼女の面影が重なる…。それにしても、あの向こうに見ずの女性が屋根から落ちたら大変だ。気がつくとクーパーは思わず家から飛び出し、彼女に呼びかけていた。