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内容説明
亡き大伯父の別荘の所有権を半分相続したケイトは仕事を辞め、まっすぐ南フランスに来た。まるで夢みたい。海岸沿いに車を走らせながら、楽園のような景色をうっとり眺める。だが鮮やかな色の花々が咲く別荘に着いた時、ケイトは思い出した。ここのもう半分の所有権は、従兄のレイフが受け継いだんだわ。悪魔も同然だと母に嫌われている彼とはもう何年も会っていないが、噂によると、今は調査員として生計を立てているらしい。すばらしい別荘の中をさっそく見ようとして、ケイトは唖然とした。レイフがすでに住んでいたのだ。いったい、どうして。理由を問いただすケイトに、レイフは驚くべきことを告げた。ぼくは六歳の男の子を誘拐するためにここにいるんだ、と。