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内容説明
ライリーは腹立たしげに靴音高く駐車場を歩き、トラックに戻った。大学を中退して亡父の伐採業を継いだものの、負債を抱えての経営は苦しく、銀行融資に頼るほかない。だがいま会った支店長は若いライリーを融資の対象として見もせず、興味ある女性として露骨な視線を向けただけだ。怒りをたたきつけるように彼女が力いっぱいアクセルを踏み込んだ瞬間、シートの下で鈍い金属音が響いた―いけない!調子の悪かったおんぼろトラックまで故障するなんて!仕方なく仰向けに車体の下にもぐり込んで応急処置をしていると、その足元に1人の男性が近づき、ライリーに声をかけた。