内容説明
「失われた25年」の克服・復活への答えは既にある。和魂洋才DXによる最強ニッポン再興への道標。すべての悩めるリーダーに贈る成長と変革の処方箋。
目次
1 生産性のカギは「人間性の尊重」
2 日本の置かれた現状
3 ホワイトカラーの生産性革命とは
4 部分最適vs全体最適
5 ホワイトカラー業務の本質
6 現場主導のカイゼンによる生産性アップの限界
7 日本型BPR2.0=変革の仕組み化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
16
『・・生産性が高い低いという議論がされるとき、それは実際には「労働生産性」・・ 労働生産性とは投入した労働力に対してどのようなリターンが得られたか、であり・・(p183)』事業でなにを(どんな価値のあるものを)売るか(作るか)を決めるのは労働者ではなく、経営者だ。従って労働生産性に責を負うべきは経営者、労働の報酬が成果物に依存するというのは、近代的な職人の世界ならば成り立つ(実は綱渡りな)慣習に過ぎないのではないか。見かけ上日本の労働生産性が低く見える原因、お・も・て・な・し(過剰なサービス)だよね。2025/02/12
ほし
15
日本では現場主導によるカイゼンと、それによる省人化を強みとしていたが、デジタル時代においてはその強みはホワイトカラー業務では活かせなくなった。それはカイゼンによる部分最適の積み上げよりも、ERPによる全体最適がホワイトカラー業務においては有効になったためだ。しかし、日本ではそのような業務プロセスの自動化が進んでいないため、生産性が上がっていない…というのが本書の論旨です。筆者がSAPジャパン所属というバイアスは無視できませんが、プロセス視点での業務改革が必要であるという点には大いに納得します。2024/07/20
さっちん@顔面書評
8
生成AIが世の中に浸透する中、 働かなくて良い未来を迎えに行くために 非常に参考になる本でした。 ①定型業務の効率化:BPRによるデジタル化・自働化 ②非定型業務の効率化:生成AIによるデジタル化・定型業務化 今までは①スタートの②しかありえなかったが、 生成AI活用により②スタートの①が可能となり、 ①→②→①の高速回転が実現可能となった。 労働人口不足が進行する日本で少人化は福音。 物凄い勢いで少人化が進む。2024/06/28
A.I
7
納得いく内容だった。いわゆるカイゼン活動はホワイトカラーには効果がないというのは常々思っていたことだった。以前からERPを使え!という話は聞いていたが、自分は使ったことがないのでそこまで効果あるの?ってのがイマイチ想像できないんだよなぁ。ただ自分は経営者ではないのに出実践するのは難しいというジレンマ。上司に読んでもらいましょうみたいなことが書いてあり、その通りだと思うが実際勧めるのは無理ですね…。2024/07/15
kumaboo
6
社内の業務改革系プロジェクトに携わったことがある人なら首がもげるほど頷けるのでは。それほど私自身の苦労体験や“怒り“の素が明確に言語化されていて、それだけホワイトカラーの生産性が低い本質的な原因は業種を問わないものなんだと気づけた。不思議なもので、各社共通なのだと分かるともう一度ビジネス変革に挑戦する勇気も沸いてくる。言語化してもらったことでずいぶんとスッキリした。2024/12/29