出版社内容情報
平松洋子[]
著・文・その他
内容説明
くすりとおかしく、はらりと切ない50の立ち話。『dancyu』人気連載、20年目のベスト・エッセイ集。日々の助っ人、8つの名レシピ付き!
目次
1 納豆の息切れ―味のはなし1
2 お茶漬け事件簿―あの頃のはなし
3 貧乏なサラダ―台所のはなし
4 缶詰にくちばし―道具のはなし
5 おさがりの大根―暮らしのはなし
6 チューインガムはほや―味のはなし2
著者等紹介
平松洋子[ヒラマツヨウコ]
作家、エッセイスト。1958年、岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。2006年『dancyu』連載「台所の時間」をまとめた『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。2012年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞受賞、2021年『父のビスコ』で読売文学賞受賞。「台所の時間」は連載20年を超え、現在も続いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっと
32
平松洋子エッセー集2作目。どれをとっても肩肘張らずいい感じに力の抜けた、それでいて構成が練られた感に引込まれる一冊で、一つ一つに思わず「うん、うん」。「焦がす」では自分も感じていた「翌日のカレー」の旨味の秘密に気づいたような思いを勝手に共有、「食べきる」では「なるほど」と手をうち、「栓抜き」では「シュポ」が懐かしくなると同時に勝手にのどが鳴り、「ミックスジュース」では挑戦心を焚きつけられる。読んでいて忙しいくらい。楽しい。「散歩の楽しみが戻ってきた」を読んで、この本を片手に公園でのんびりしてみたくなった。2023/05/03
K1
18
おもしろきこともなき世をおもしろくー最初の舞台は台所から〜徐々にその範囲を広げていきましょう(笑)。最後は宇宙まで?2023/07/08
tetsubun1000mg
17
平松洋子さんのエッセイは好みなのでよく読んでいる。 いつもは食品の素材や産地、生産者、作るシェフやお店などの紹介が多いと感じていたが、この本は割と平松さんの日常やご自分の考え方なども出てきているように思えました。 料理の紹介も入っているが、手に入りそうな材料と手間がかからなさそうな作り方なので自分で作ってみようかと思ってしまう。 「パセリカレー」が気になって仕方がないのだが、パセリ25本てほんとに使うの?2022/12/14
ハルト
15
読了:◎ まず、パセリカレー、作ってみたいなと思った。でもそんなにパセリ、スーパーで売ってるのかなとひるみ気味。でもパセリとカレーの組合せがどんな味になるのか、気になる。想像がつかない。凄い発想力である。▼平松さんな食エッセイの好きなところは、食への愛がひしめいているところ。食という文化を、自身の体験から、身をもって味わっているところ。食にこんなに浸れるのは、いいなあと感じる。食とは日常だけれど、また非日常でもある。そのギャップにくぅっと腹を掴まれる。おいしい物を食べる行為は、幸せを与えてくれる。ほっこり2023/01/07
あんでぃあも
14
dancyu好きでございます。パセリカレーにとても興味を持って庭でちょうど持て余していたパセリがあるので作ってみました!全体を量半分で。かなーーりあたりまえだけど、全面的にパセリ。不味くはなかったけど…す、好きな人は好きだと思います、と言う感想です。 本は文句なく読んでて美味しそうで楽しいです。2023/07/02