内容説明
アジの刺身のうまい食べ方からロンパールームの牛乳の謎まで、食のあれこれを“ヒメノ式”で斬る!食の雑誌『dancyu』の連載をまとめた異色の食エッセイ。
目次
ふきのとう
生八ツ橋とロドルフ殿下
何が「いただく」ぢゃ!
アジのヒメノ式―上戸と下戸のあいだに流れる深い川
ウィスキーに合わせる「スパゲッティのガブリエル・デストレとその姉妹風」
『小さな恋のメロディ』のティータイム
さかのぼりコース和食
好きなもの、嫌いなもの
じゃがいも
お漬けもんの炊いたん〔ほか〕
著者等紹介
姫野カオルコ[ヒメノカオルコ]
作家。1958年滋賀県生まれ。青山学院大学文学部卒業。1990年『ひと呼んでミツコ』でデビュー。『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
199
姫野 カオルコは、新作中心に読んでいる作家です。著者のエッセイは、初読です。かなり、著者は酒と食に拘りがありますが、共感する部分も沢山あり、興味深く読みました。とりあえず、著者が新潟の地酒好きで良かったです。2019/08/25
Kei
89
再読?!読メの登録機能がなければ、気づきませんでした。🥲少し古いのかな、食べ物屋さんでの喫煙については、今では改善されていますね。ところどころに、良い意味でも悪い意味でも、近江人を感じます。新しもの好きの正論者で、少し頑固。はい、偏見スミマセン。ひとつ、おもしろかったのは、人気食べもの系漫画の作者が下戸だと見破ったこと。まぁ、読んでればわかりますけれどね。2023/04/20
kei302
39
食事とお酒のヒメノ的こだわりが興味深かった。料理が冷めることよりも、冷えたビールを優先する気持ち、よく分かる。書名になっている『何が「いただく」ぢゃ!』が最高。違和感あるあるだよ。「ホントに名コンビ?」には激しく同意。明太子には白いご飯。子どものころ牛乳嫌いだった私。ヒメノとはタメの学年。ロンパールームの「おやつ」のミルク おいしそうとヒメノも思っていたんだ。試してみたのも同じく。 2019/09/22
チャッピー
37
食エッセイ。「いただく」の乱発に感じる気色悪さ、日本酒の複雑な分類(純米=ソロ、醸造アルコール入り=デュエットと置き換えて考える)など、普段感じてた座りの悪さを見事に言語化してくれてありがとうございますと言いたい。特に「上戸と下戸のあいだに流れる深い川」に感嘆!いろいろと納得。私は著者と同じく上戸なので共感することいっぱいですごく面白かった。2019/09/18
tetsubun1000mg
36
最近TVでよく使われてる「いただく」の違和感のもとがよく分かりました。 タイトルと違って中身は、作者が大変こだわりのある酒と食についてのエッセイ。 「チーズに会うのはビールではなくて白ワインだろっ!」と、食べ物に合わせてストライクゾーンが明確なので分かりやすい。 食も作り方から、なつかしい七輪を使った焼きさんまなど幅広い。 読んでしまうのが惜しくなる、読んでスッキリとして、食べて飲みたくなる本でした。 姫野カオルコさんおもしろスギ!2019/09/18
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