内容説明
M&Aは「成約」から「成功」の時代に。PMIを苦手とする多くの日本企業へ。経営者、PMI実務者のための指南書。
目次
第1章 PMIの定義
第2章 いま求められるPMI
第3章 PMIは「人」で決まる
第4章 「日本型PMI」を実践する
第5章 PMIの準備
第6章 PMIの事例と帳票
著者等紹介
竹林信幸[タケバヤシノブユキ]
株式会社日本CGパートナーズ取締役。1970年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大手生命保険会社を経て、国内外コンサルティング会社にて経営コンサルティング業務に従事。株式会社日本M&Aセンター入社後、PMI支援室の正式発足時に参画し、経営コンサルティングを行う。2018年、日本CGパートナーズ設立に取い、取締役就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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逍遥遊
3
49-03-20200808 いいんじゃない。ひとつの考え方として頭の中に入れておくのは、決してマイナスにはならないだろうから。でも、PMIの資料作りが目的にならないようにすることが一番だよ。実行する人、まとめる人。役割分担してやっていくことが大切だと思う。2020/08/08
ヒデアキ
0
再読。組織的経営に移行する為に抑えるべき論点や具体的な検討・移行手順などが豊富な事例と共に記述されている。主に中小企業の場合、中小企業の規模間であるが故の弊害にどのように対峙していくかがポイントになる。継続的な人材育成とリーダーシップ発揮の機会探索の余資をどれだけ持つことができるかは経営の胆力・ケイパビリティが露骨に出る。2025/03/21
arearea
0
現在似たようなPMIのプロジェクトに携わっており、そことの親和性が非常に高い話があった。 中小企業のM&Aは慣れている大手が買収するのとでは全く性質が異なり、中長期で時間をかけていい、というのはまさしく感じた事ではあった。 100日プランとは言うがそこに耐えられるリソースは元々ない。全てをあるべき姿(これも幻想だが)に修正するのではなく、今の強みを殺さずにどうやって保持したまま伸ばしていくくは今までの経験が問われる事ではあると思う。2025/03/10
ヒデアキ
0
PMIの概念および上場企業が中堅・中小企業を買収して成長・シナジー創出を狙うという場面における関連業務の説明がボリュームを占める内容。管理会計や内部統制の不在をどう乗り越えるか・シナジーを狙って創出するための100日プランなど「キャリア移行期」における要諦と似たような感覚が求められると感じた。もう少し関連書籍を読んで土地勘をつけたい。2024/10/14
こばんざめ
0
ある程度大きな企業が中小企業を買収したとき、という、限定されたシチュエーションを想定したPMIについての方法論を論じた本。だが、内容的にはそれなりに普遍的な場面に当てはめられるものだと思う。小職はまさに今PMIの真っ只中に身を置いており、実際にさまざまな場面に遭遇しているが、本書の内容は概ね同意できるものである。しかし、本書を手に取った目的は、世間で言われるところの一般的なPMIの姿を確認した上で、何か新しい方法論がないだろうかとの期待を持っていたのだが、特段新しい話題は見当たらなかった。2020/01/29