ファンダムエコノミー入門―BTSから、クリエイターエコノミー、メタバースまで

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  • サイズ B5判/ページ数 204p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784833441292
  • NDC分類 331
  • Cコード C0036

内容説明

ファンダムエコノミーは、もはや一部の「過剰な消費者」が生み出す周縁的な経済圏ではない。それは、生産者と消費者の関係性を根底から変え、これまでとはまったく異なるビジネスを生み出す巨大な潮流だ。伝統的な経済システムと接しながら、モラルエコノミー、ソーシャルエコノミー、贈与経済がハイブリッドされた摩訶不思議な新しい経済は、来るべき政治、文化、社会さえをも変えてしまうかもしれない。ファンダム研究の第一人者からシリコンバレーのトップVC、認知科学者、中国エンタメビジネスやUXのエキスパートなどを迎え、トレッキー、デッドヘッズ、BTS Armyから、クリエイターエコノミー、Web3、NFT、メタバースまでを縦横無尽に読み解く全ビジネスパーソン必読の入門書。

目次

#0 ファンダムは○○を超える―対談 山下正太郎×若林恵
#1 ファンダムエコノミー入門―ヘンリー・ジェンキンズとの対話
#2 Web3ルネッサンスとクリエイター/ファンダムの経済
#3 ファンダム経済は「ギブ」でまわる
#4 中国の音楽アプリにみるクリエイターエコノミーのつくりかた
#bookguideファンダムを読む
#5 贈与経済のためのUX―藤井保文との対話
#6 メタバースのなかのリテール
#7 ファンダムの文化経済

著者等紹介

山下正太郎[ヤマシタショウタロウ]
コクヨ野外学習センターセンター長/コクヨワークスタイル研究所所長。コクヨ株式会社に入社後、コンサルティング業務に従事。2011年、グローバルな働き方とオフィス環境のメディア『WORKSIGHT』を創刊。同年、未来の働き方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.」(現ワークスタイル研究所)を立ち上げる。2019年より、京都工芸繊維大学特任准教授を兼任。2020年、キュレーションニュースレター『MeThreee』創刊。2022年、コクヨヨコク研究所を開設

若林恵[ワカバヤシケイ]
コクヨ野外学習センター・キャプテン/黒鳥社コンテンツディレクター。平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

21
推し活のエネルギーと経済の関係が知りたくて読む。面白い視点だった。2023/12/06

エジー@中小企業診断士

4
ファンダムエコノミーは、もはや一部の過剰な消費者が生み出す周縁的な経済圏ではない。伝統的な経済システムであると同時に、モラルエコノミー、ソーシャルエコノミー、贈与経済のハイブリッドである。背後にある“欲望”は単なる消費欲ではなく、欲望の対象は「対象へのアクセス」なのだ。デジタルサービスで重要なのはユーザーの属性データではなく行動データ。インターネットの多くが広告によってマネタイズされているのは決済インフラの欠如が原因。プラットフォーマーが圧倒的に優位なWeb2時代からブロックチェーン、メタバースの時代へ。2024/01/14

うさぽん

4
アーティストの生産物を受容するだけの従来のファンから、生産に参加し、コミュニティ化するファンダムへ。 直近読んだ『NEW POWER』で語られる「ニューパワー」を体現したコミュニティがまさにファンダムだなと繋がった。 「ファンダムの参加者にとっては、貨幣経済的報酬より、自分の生産したものを評価されることに価値を感じる」という点は納得で、ビジネスにも活かせそうな考え。 web3との関連性については私にとって新しい視点で、なるほどなと思った。 冒頭の対談2つは前提知識がないとやや読みづらい印象。2023/06/12

シュン

3
web3を理解するためにも読む価値ありな一冊2022/07/31

y

2
なるほど。とにかく射程が広いのと、どこか冷めた視線失わないのがバランス良いなと。2022/09/16

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