出版社内容情報
白鳥和夫[]
著・文・その他
内容説明
「厳しい環境だからこそ、たくましい筋肉をつけて全国進出できた。本州進出は怖かった。でも北海道の企業はローコスト経営で強い」ニトリHDの似鳥昭雄会長が語るように北海道の「小売」の経営はどんな逆境でも生き抜く「強さ」を持っている。なぜ、少子高齢化が進む縮小市場で「拡大」できたのか?
目次
第1章 「地域」を守る思いが不可能を可能にする
第2章 ビジョンは大胆、サイフはがっちり!
第3章 ノーザンリテーラーはデジタル上手
第4章 経営者はビジョンとロマンを語れ!
第5章 謙虚に学ぶ北海道企業
第6章 ノーザンリテーラーの未来
著者等紹介
白鳥和生[シロトリカズオ]
株式会社日本経済新聞社編集総合編集センター調査グループ調査担当部長。1967年長野県生まれ。1990年明治学院大学国際学部卒業後、日本経済新聞社入社。高松支局、流通経済部、札幌支社編集部、消費産業部などを経て、2014年から調査部(現在の編集総合編集センター調査グループ)。小売、外食、卸、食品メーカー、流通政策を長く取材。日本経済新聞および日経MJのデスクも歴任した。2003年消費生活アドバイザー資格取得、2020年日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了、博士(総合社会文化)。國學院大學および日本大学大学院の非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ナン
9
先に読んだ浜中淳氏の『北海道企業はなぜ強いのか』と比べると、ニトリやツルハなど紹介企業はかぶっているものが多いものの、これまでの経緯や歴史は薄めの紹介、現在の取組は本書の方が深掘りされているという印象。人材育成や企業理念が大事ということは基本的なことかもしれないが、私の職場含めこれがしっかり考え抜かれているところはどれくらいあるだろうか。2023/05/28
ろぶくん
8
課題先進地域と言われる北海道。そこで鍛えられた小売りで、本州に出ていき本州でも活躍している企業に焦点をあてた本(セコマは除く)。ニーズを拾い、いかにコストを削り生産性を高めていくか。そのノウハウで生き残っている。都心は、人口が多く、店を構えればある程度お客さんがくるので、こういったノウハウを貯めるのは難しいのかも。2023/03/12
もけうに
6
北海道というと、イメージの良さに反して経済的にはボロボロだと思っていたが、煌めく光を持つ有力企業が多数あることに気づかされる。しかもそれら企業の多くが、北海道経済に大打撃を与えた拓銀破綻後に急成長している。逆境に打ち勝った企業だからこそ、全国に名を轟かす大企業に成長できたのか。北海道から全国区になった企業以外にも、北海道から出ずに優良経営している企業も多い。その多くが小売業なのがまた興味深い。北海道は課題先進地だからこそ、その中で成長できる企業の姿勢は勉強になる。2025/08/12
倉屋敷??
2
セコマ、アークス、ニトリ、ツルハ、DCM等々… 北海道の企業は結構なネームバリューですよね。 厳しい北海道で鍛えられたノウハウは中々のものです。特に物流関係は相当考えられている。 2024年問題も控えているがこれからも道民に寄り添って頑張ってもらいたい。2023/05/01
sasasa
1
北海道という厳しい環境から出てきた企業というのは、様々な工夫や柔軟な発想など、それを乗り越えていくだけのものを持っているのだと思った。そして何より、人を大切にしているのが一番なのだと。 ビジネスに限らず、このような考えは色んな事にも生かせる。2025/02/01