内容説明
マイペースでたくましい水辺の生き物。先輩や後輩に不満がある、周りの人に合わせられない、家族とうまくいかない、仲のいい友達がいない―そんな不安・不満は水に流そう。
目次
イラッとしたら、ひゅぽってみよう。ニホンイシガメ
「敵に勝つ」より、「敵と勝つ」。ニホンアマガエル
愛嬌、最強。ウーパールーパー
生きるって、日々微調整。ヤマトシジミ
イヤな環境、バンバン避けよう。ヤゴ(アキアカネの幼虫)
自分に合う環境を、貪欲に狩りにいこう。ホンヤドカリ
所有より、共有でござる。アユ
「夢」か「敵」を共有しよう。メダカ
「自立」とは、他者とうまく生きること。ニシキテッポウエビ
「無償の愛」で消耗しないでね。アイガモ
攻められる時って、成長する時。ニホンザリガニ
無知は時に、相手を傷つけるムチとなる~。ニホンウナギ
一人勝ちは損するYO。アメリカザリガニ
親と子は、対等じゃないぜ。タガメ
世界は「ひいき」でできている。ニホンイシガメ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
カメに拾われた次郎くん。竜宮城でなく優遇城へとやってきた。水辺の14の生き物を通して、人とのコミュニケーション、考え方などを学ぶという話。ストーリーになっていて、とても興味深く、ヒントになる事が多かったです。14の生き物の生態についても学べる。じゅえき太郎さんは初読みでしたが、他の本も是非読みたいです。#NetGalleyJP2021/09/21
あじ
35
他人とのつきあい方を、昆虫生態学を通して指南する第二弾。竜宮城ならぬ「優遇城」に引きずりこまれた一青年が、生き物たちから授かる知恵は絶望を招く玉手箱より今日から仕切り直しが利く抗生物質だった。小難しさと蘊蓄を排除し文字数を極力削減した風通しのいい本書は、コロナ禍で疲弊した私たちの負担にならない。むしろ人と人との距離がある今、読んでおきたい脱力系啓発書。コロナ明けの備えに前著「虫と話せたら」と併せてどうぞ。じゅえき太郎さん、ペズルさん、須田研司さんが三位一体となった注目の良書です。2021/07/11
アカツキ
12
もし話せたら2作目。水辺の生き物の生態解説から人付き合いのコツを学ぼうという生物本。主人公・次郎(21)と生物の会話で話が進み、生物の生態やトリビアの紹介で締めくくられる。ペズルさんのコミカルな文章とじゅえき太郎さんの絵がマッチしていて面白かった。ニヤニヤしたり、ふふっと笑ってしまうので自宅で読むのがオススメ。どの生物も個性豊かで愛嬌があって好き。2025/02/01
まる子
10
#NetGalley 気づいたら竜宮城ではなく「優遇城」にいた次郎くん(大学3年生・21才)。普段から人付き合いはできていると思っているけれど、よく考えてみたら…?そんな次郎くん、優遇城で海の生き物なんと14種らか「生きるコツ」「周りとうまく関係を気づくコツ」を教えられる!どの生き物とも会話形式。さらにそれぞれの生き物のコラムあり、ダジャレありの生き方指南。まずは「ひゅぽ」ってみるところからね!2021/07/27
Mayuko Kamiwada
7
日常生活の中で様々な不満や不安が出てくる。そんな悩みはマイペースでたくましい水辺の生き物たちの生き方を参考にしてみたらどうだろうか。ニホンイシガメやニホンアマガエルなど水辺の生き物たちの言葉にハッとさせられると思う。私はヤマトシジミの環境や相手の変化に合わせて自分自身を変えていくことが刺さった。環境の変化に応じて、人間関係も変わってくる。それに対して、自分がどのように対応を変えていくのが大切なんだなと感じた。きっと14の生き物たちの教えの中に自分だけの言葉と出合えるはずだ。2024/08/20