内容説明
ノルマなし。売上目標なし。営業方針はまさかの「売るな」―型破りの経営で店舗の売上は急拡大、ECサイトもアマゾンをしのぐ販売数を達成!廃業寸前の老舗を行列の絶えない人気店へと変身させた“シンプルな常識”とは?
目次
第1章 経営者失格、後継者落第
第2章 いい会社ってなんだ?
第3章 過剰在庫バンザイ!
第4章 非効率バンザイ!
第5章 実店舗バンザイ!
飯田屋厳選料理道具たち
第6章 やらないことを決めると、やることが定まる
著者等紹介
飯田結太[イイダユウタ]
株式会社飯田代表取締役社長。大正元年(1912年)に東京・かっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。多数のメディアで道具を伝える料理道具の伝道師としても活躍。2018年、東京商工会議所「第16回勇気ある経営大賞」優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
55
赤字続きで潰れそうな飯田屋。そこに6代目の筆者が入社し、数々の改革を実施するが・・安売り競争や強引な手法で、従業員が退社してしまう有様。途方に暮れ、悩み苦しむ姿がリアルに描かれ自然と感情移入する。閑古鳥が鳴く店内に現れた一人の神様(客)との出会いが運命を劇的に変えていく。「幸運の女神は前髪しかない」そこにあるわずかなチャンスを掴んでからは二人目、三人目の神様と出会えたのも必然と思えた。成功するには人に対する思いやりが必要だ。飯田屋の人達が道具を丁寧に扱い一人一人のお客様を大切にする姿勢に胸が熱くなった。2021/05/26
tetsubun1000mg
14
店主はTVで芸人さんと大根おろしを実演した番組を見た記憶があった。母親から継いだ小規模店を最初は価格の安さで勝負しても売り上げが増えない。 ふんわりとおろせる大根おろしを探したのをヒントにSNS発信したら客が増えてくるが、従業員がどんどん辞めてしまう。 悪い循環にハマってしまうが、講演会に参加した講師の言葉がきっかけで従業員へ感謝する事、他で扱っていない職人の仕事が活きる道具を見つける方針に変えていって好循環となっていく。 今では凄い品揃えとオリジナル商品で差別化して軌道に乗る。 まさに奇蹟のような話。2024/07/24
hiyu
5
一気に読んでしまった。近くにこの店が無くて残念。見るだけでも楽しそう。そして色んな発見ができそうで、ワクワクする。「在庫仰天率」も言い得て妙である。2022/06/14
Go Extreme
4
僕の人生を変えたシンプルな常識 経営者失格、後継者落第 :ブログを書き続けて起こった奇跡 いい会社ってなんだろう:正論は一方的なただの暴力 優秀とは優しさに秀でている 営業方針・売る 1人のお客様に160時間 過剰在庫バンザイ:在庫回転率より在庫仰天率 たった一人のために仕入れる 非効率バンザイ:スタッフすべてがバイヤー プロの消費者 実店舗バンザイ:規模の大きさよりも笑顔の濃さ 店内に増殖するPOPの奇跡 やめることを決めると、やることが定まる:うらずかなの経営 真の商人道に徹し奉仕の精神貫く2021/05/18
さらさら
3
労働者の立場として、従業員を大切にしない会社に不満を持っていたことがあった。 でも「舞いあがれ!」を見ていて、やはり会社である以上は利益を出さないといけないので、経営者は従業員に対して情を持ちすぎても難しいと思っていた。 そんな時にこちらを読んだら、数字重視の経営がうまくいかずに方向性を変えてみたと。業界、規模、販売形態などいろいろ要素はあると思うけど、このようにうまくいくのはすごいなと思う。 紹介されていたピーラーとおろし器が気になる。 あと、左利き用の調理道具。母に贈りたいと思ったけど今更かな。2023/01/14