内容説明
欧州最高峰の知性が、来るべき未来を予測!政治/経済/歴史/文化/社会/科学/テクノロジー…ニューノーマル時代になすべきことがわかる。
目次
第1章 命の値段が安かったとき
第2章 未曾有のパンデミック
第3章 一時停止した世界経済
第4章 国民を守り、死を悼む政治
第5章 最悪から最良の部分を引き出す
第6章 命の経済
第7章 パンデミック後の世界はどうなる?
結論 「闘う民主主義」のために
著者等紹介
アタリ,ジャック[アタリ,ジャック] [Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの要職を歴任
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業
坪子理美[ツボコサトミ]
1986年栃木県生まれ。翻訳者。博士(理学)。東京大学理学部生物学科卒業。同大学院理学系研究科生物科学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
41
これは2020年に書かれたものであるので、今の状況での著者の意見を是非聞いてみたいところ。「命の経済」とは健康、食糧、教育、文化、住宅関連の産業をもっと底上げしないとならないということらしい。あと環境問題にもふれているし、コロナだけじゃなくありとあらゆる感染症に伴って起きたパンデミックにもふれている。今後どうなるかはわからないことではあるが、ところどころ著者のいうとおりになっていることが恐ろしい。読みがいのある本でした。2022/04/23
Porco
23
アタリ氏の本は初めて読みました。感染症の危機をかねてから訴えていたそうです。本書の問題意識は、市民の自由が重んじられていた西欧において、強権的なロックダウンが行われたことへの危機感にあるようです。中国の真似を西欧がしたことにショックを受けたのでしょう。韓国を持ち上げて、検査キットを大量に準備しておいて、感染者の追跡をしっかりやればよかった、と言います。まぁ、韓国が完璧ではないにせよ、西欧はロックダウンした上に、ロックダウンしなかった極東の数カ国よりもひどかったのですから、反省はすべきかも。ファクターX?2021/10/04
satomi
18
読むのが遅すぎて、情報が古く感じた。ひとつ大切だと思ったのは、「傍観者にならず、主体的に行為者になる」という点。覚えておきたい。2022/04/11
スプリント
15
目新しいことは書かれていないがパンデミック後の世界予想を俯瞰できる。2022/03/19
エジー@中小企業診断士
14
2020年6月パンデミック下で出版されたフランスの知の巨人ジャック・アタリ氏の緊急提言。パンデミック後の世界を見据えて生き残るための経済から「命の経済」への転換を論じる。治療薬とワクチン、ヘルスケア、食生活(少肉多菜、少糖多果、地産地消)、密集型都市からの脱却、教育制度、文化と娯楽。今こそ「放置された民主主義」から「闘う民主主義」へと移行すべき。5原則は代議制、命を守る「命の経済」、謙虚、公平、将来世代の利益。イタリアの哲学者アガンベン同様、自由よりも安全を優先する社会に忍び寄る独裁政治に警鐘を鳴らす。2024/01/13
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