内容説明
本書ではフランスエリートが学ぶ「一般教養」の中身を紹介する。本書を読むことで、フランスのエリートの思考回路が理解でき、特に欧州において国際人として評価される「教養」を身につけることができるだろう。
目次
第1部 ギリシア
第2部 ローマと一神教
第3部 中世
第4部 ルネサンスおよび近世
第5部 17世紀―古典主義時代
第6部 18世紀―啓蒙時代
第7部 19世紀
第8部 20世紀
第9部 21世紀
著者等紹介
ブラウンスタン,ジャン=フランソワ[ブラウンスタン,ジャンフランソワ] [Braunstein,Jean‐Fran〓ois]
1953年マルセイユ生まれ。プロバンス大学卒。パリのソルボンヌ大学で博士号を取得。フランスの哲学者。高等師範学校、アミアン大学などの勤務を経て、パリ第一大学教授。現代フランスの哲学、歴史、科学哲学が専門領域。哲学関連書を初めとする著書多数
ファン,ベルナール[ファン,ベルナール] [Phan,Bernard]
パリの名門校アンリ4世校に設立された「グランゼコール準備校」の名誉教授。現代史の研究者として著書多数
木村高子[キムラタカコ]
仏ストラスブール大学歴史学部卒、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了
広野和美[ヒロノカズミ]
大阪外国語大学フランス語科卒
岩澤雅利[イワサワマサトシ]
東京外国語大学大学院ロマンス系言語専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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spatz
14
フランスのエリートが・・・!というふうに銘打たれると、どんな層に向けてなのか、自分にはどう接したらいいのか正直わからなくなってしまうのですが。目次をみると、内容がいかに多岐にわたるかに圧倒される。 800ページごえ。これは、確かに、教科書、なのだ。 最初から最後まで通して読む必要はない、必要なときに、必要な箇所を。 筆致もわかりやすく、本棚に置いておきたい一冊。 歴史、などは特に書き手によって内容や印象が変わる分野でもあるので、日本の教科書とどう違うか、など興味深い。2023/04/20
jjm
9
拾い読み。フランスで使われている世界史、哲学、科学史等の教科書のような印象。副題にある「最高峰の知性」なのか?というと謎ではある。本書を読むことで、フランスのエリートの思考回路が理解できるとあるが、フランス人がこれらの科目をどのように習っているかというのはわかるかもしれない。「20世紀の日本の運命は外国によって左右され、国際情勢によるところ大」「日本は戦後、格安円レート、多大な復興援助、国防軍事費なしのため成功するのは当たり前、『日本の奇跡』は誇張しすぎ。真の奇跡はフランスである」なるほど、こう習うのか。2022/09/10
桜
3
図書館本。販売時から気になっていたものの、あまりに分厚いので買うのが躊躇われ、まず図書館で借りたが、面白くてページを捲る手が止まらない。もっとじっくり読みたいので購入。自分の断片的な知識が繋がる感じがする。これを入門にもっと詳しい本にいくのもよいかもしれない。いずれにせよ、置いておきたくなる本。2023/04/14