内容説明
“この不安の正体は精神病に陥った人々が感じるものと同質である”「コロナうつ」と闘う精神科医が、現場から報告する魂の救済ドキュメント。
目次
第1章 心療医院に列をなす“悩める人々”(精神科医になるしかなかった;課長の心の底に巣くう「鬼」 ほか)
第2章 「共感力」が育たない社会(「ノー」と言えぬ若者の自我;「土の匂い」がしなくなった日本人 ほか)
第3章 他者の不在が自我肥大を招く(先輩が怖くて仕事に行けぬ20代保育士;文明が生む予測不能な攻撃者 ほか)
第4章 免疫力を低下させる不安の源(睡眠負債のSEに2万通のメール;コミュニティーの喪失が自殺をもたらす ほか)
第5章 カオスからの使徒、コロナウイルス(現実的交流のない「セル」の住人;「死にたい願望」に囚われる少女 ほか)
著者等紹介
遠山高史[トオヤマタカシ]
1946年、新潟県上越市に生まれる。すぐに東京に移り、そこで成育する。千葉大学医学部在学中に、第12回千葉文学賞受賞。大学卒業後は精神病院勤務を続け、1985年より精神科救急医療の仕組みづくりに参加。自治体病院に勤務し、2005年より同病院の管理者となる。2012年、医療功労賞受賞。2017年、瑞宝小綬章受章。自治体病院退職後、2014年に桜並木心療医院を開設。現在も診療を続けている。46年以上にわたり臨床現場に携わり、その経験を生かし、雑誌『FACTA』(ファクタ出版)にエッセイを連載中。著書多数。千葉県市原市で農場を営み、時々油絵も描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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