内容説明
三度のオリンピックを一人で戦った“侍”がいちばん伝えたいこと。
目次
1 「わたし」を形づくるもの(親について;指導者のタイプについて ほか)
2 「わたし」の心をつくるもの(短所について;考え始めの谷について ほか)
3 「わたし」の身体をつくるもの(練習時間について;休み方について ほか)
4 「勝利」をもたらすもの(勝利の前;目標設定 ほか)
著者等紹介
為末大[タメスエダイ]
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で、日本人として初めてメダルを獲得。2000年から2008年にかけてシドニー、アテネ、北京のオリンピックに連続出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2020年4月現在)。2012年現役引退。現在、Sports×Technologyにかかわるプロジェクトを行う株式会社Deportare Partnersの代表を務める一方、コメンテイターとしてメディアでも活躍している。ブータン五輪委員会(BOC)スポーツ親善大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
27
★3 著者は400mハードルという種目で世界選手権において銅メダルを2度獲得している。現在はスポーツコメンテーターとして活動しており、TVでたまに見かけることもある。世界選手権でメダルを取るような選手となると当然コーチ等の厚いサポートがあったのだろうと推測するのだが、為末氏はコーチをつけず、戦略、戦術、トレーニング、食事、メンタルに関すること等を自分一人で行ったというのだからすごい。2024/06/19
Tenouji
14
著者のYouTubeがわかりやすかったので、本屋で見つけた時は衝動買いw。アスリートとして競技に関係する、いろいろな視点・考え方が、非常によく整理されている。健康科学という分野があるが、それよりも戦略的・実践的であり、いわゆるトレーニング本よりは理論的・総合的な内容で、陸上競技者だけでなく、プロフェッショナリズム的な読み物としても面白かった。私が陸上現役の時は、個別の筋肉のトレーニングまでは突き詰めてなかったなぁw。2020/10/13
スリカータ
12
為末さんの音声配信(voicy)がとても良いので、何か著者を読んでみようと思った。コーチをつけずに独りで素晴らしい競技成績を残した為末さんだからこそ、多面的な自己分析をされている。陸上競技の専門性の高い内容だが、緊張対策、嫉妬に対してなど、メンタル管理にも役立つと思う。2023/04/02
Roko
10
日本一になるだけなら、他の種目でも良かったのかもしれないが、世界で戦おうと思ったから400mハードルを選んだという為末さんは「考える人」なのです。だからこそ「日本人の最大の特徴は継続できることだと思う。継続とは我慢であり、執着でもあり、また決断ができないことでもある。」という彼の言葉はとても重いのです。#NetGalleyJP2020/05/13
LNGMN
7
ハードル競技の第一人者であった著者が、最高のパフォーマンスを引き出すためのポイントをまとめたもの。主に競技に基づいた内容だが、少なからず競争社会である日常においても役立つ普遍的なものも多く、楽しめた。2022/02/11