内容説明
背景を知るとまた行きたくなる!第一級の歴史作家が読み解く関東甲信の隠れた名城35のガイド。
目次
序章 城の基本知識
第1章 東京都
第2章 神奈川県
第3章 埼玉県
第4章 千葉県
第5章 群馬県
第6章 栃木県
第7章 茨城県
第8章 山梨県
第9章 長野県
第10章 静岡県
著者等紹介
伊東潤[イトウジュン]
1960年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に題材を取った作品を発表している。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞
西股総生[ニシマタフサオ]
1961年北海道生まれ。学習院大学大学院博士課程前期課程卒業。現在、城郭・戦国史研究家として活躍中。著書多数。2016年NHK大河ドラマ『真田丸』では戦国軍事考証を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
103
山中城を歩いた事から歴史作家となり、600以上の城を巡った経験を持つ著者による関東の城紹介本。関東と周辺の1都9県毎に3,4城づつ紹介している。城に纏わる歴史、城自体の構造の説明、現在の姿などの解説。城巡りの参考となる一冊。2019/03/28
ポチ
55
その城の歴史、役割、構造、縄張りなどが分かり易く丁寧に書かれている。またアクセス方法もあり至れり尽くせりの感がある。行って肌でその城を感じたい。ただ、掲載のイラストで読みながら確認するのが辛かったのが少し残念。2019/01/19
鯖
21
横浜銀行関連の機関紙に連載されていた、伊東さんの歴史小説に出てくる東日本の城の戦いや由来を詳しくピックアップ。そこは懐深く、他の作家さんの描いたお城小説にも触れてほしかった。ページが増えると値段が高くなるからと参考図書全部カットじゃなくて、そこは記載しといてほしかった。山中城を築いた間宮康俊が秀吉の小田原攻めによって、山中城で戦死したことに感銘を受けた著者は「自らの作品の中で死ねる唯一の芸術家」として、作家になることを決意。2019/04/14
サケ太
21
満足の内容。関東、各都県三~四程度の城の構造、歴史、特徴・見どころについて書かれている。非常に読みやすく、城の持つ歴史的な重み、それを取り巻く人々の生き様について触れる事が出来る。早速何処かの城に行きたい。駅からのアクセスも書いてあって、痒いところにも手が届く。基本知識とかは本当にありがたい。俺も城の歴史を肌で感じたい。2018/12/16
YONDA
20
「城は良いよね。うん、土の城は良いよね。」を伊東さんが存分に語ります。伊東さんの本にも城がたくさん出てきて、攻城戦の様子をやたら細かく書いていると思っていたので納得です。監修も西股先生なので安心です!あとがきで「非運 山中城」の文庫化準備中との一文を読んで楽しみが増えました。2019/01/23