内容説明
中国人富裕層は日本にゾッコン中!景気減退が「爆買い」を助長する!?儲ける日本人、疲弊する日本人の違いとは?テレビ・雑誌が明かさなかった「真相」を探る。
目次
プロローグ バブル期の日本から見えてくる「爆買い」の未来予想図
第1章 中国人観光客急増!彼らはなぜ日本を目指すのか
第2章 現場で聞いた「中国人観光客の人気商品」
第3章 複雑な社会からわかるモノが売れる仕組み
第4章 爆買いに戸惑う声から探る「マナー問題」の解決法
第5章 大挙してやってくる中国人客は千載一遇のチャンス!?
第6章 中国人富裕層にとって日本は心のオアシス
第7章 なぜ彼らは「日本に住みたい」と思っているのか
エピローグ 日本旅行で中国人の対日観が塗りかえられていく
著者等紹介
中島恵[ナカジマケイ]
1967年、山梨県生まれ。北京大学、香港中文大学に留学。新聞記者を経て、96年よりフリージャーナリスト。中国・香港・台湾など、主に東アジアのビジネス事情、社会事情等を新聞、雑誌、インターネット上に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メタボン
29
☆☆☆ 爆買いの勢いはおさまりつつあるが、より日本を理解したうえでの個人旅行が増えていくのは良いことだ。日本をリスペクトしてくれる中国人が増えることはうれしい。日本の美しい風景、美味しく安全な食べ物、「おもてなし」精神がもっと多くの中国人に伝われば良いなと思っている。2016/12/15
犬こ
22
中国人の日本観光は、団体から個人旅行へシフトしつつあり、自分達の行きたいところへ自由に行くようになっているそう。それだけ日本観光が中国人にとって定着しつつあるようだけれども、飛騨高山、高野山の宿坊泊など、より日本の文化に触れはじめてくれているのは嬉しい限り。日本もより観光国としての価値を高めるため、まだまだ考えていくことが沢山ありそう。2017/02/18
ののまる
14
日本旅行にくる中国人の3つのタイプ。①初めて日本を訪れる団体や個人客 ②これまでヨーロッパなどに出かけていた富裕層 ③もともと日本が大好きな日本オタク。①が所謂爆買いとかマナーが悪いと言われている団体。②③は①と一緒にしてほしくないと思い、中国人団体がいないところに癒しを求めて旅する。そして今は①から②への過渡期でもある(バブル期日本人が海外で「日本人お断り」と言われていた時期と同じ)。違う常識や異文化ということに思いを馳せながら、同じ「人」として接することが自分と相手を尊重することだと私も思います。2016/01/31
りょうみや
12
著者の中国本3冊目。タイトルは爆買いだが、日本に来る中国人旅行者、移住者全般について書かれている。前著と被るところもあるが、読むたびに中国の文化、それと比較しての日本の文化に新たな発見がある。中国人は何よりも仲間内の口コミを重視し、また中国政府ほど世論を気にする国家はないとして、中国人の旅行者達が日本を好きになって理解してくれることが日中関係の改善に繋がると言うが本当にその通りだと思える。次は最新作「中国人エリートは日本をめざす」を読む予定。2016/12/01
ジュースの素
10
この本は2015年版なので今はもっと事情が変わっているかも知れない。中国人と一言で言っても日本に来る豊かな人は都市戸籍を持った一握りの人らしい。農民戸籍しかない人は難しい。当時 爆買いで買っていた商品はトイレ、家電、化粧品、薬品などが多かったが 最近モンダイになっているのは日本で病気の治療をする中国人だ。治療費の不払いや、日本人が掛かれない事態にもなっている。何につけ、強引な彼らに押され気味・・・。2018/06/26