内容説明
競争社会を生き抜くために。人は、組織はなにをすべきなのか?人の心を掴む術と組織運営の要諦をいま学ぶ。
目次
『司馬法』(仁本篇;天子之義篇;定爵篇;厳位篇;用衆篇)
『尉繚子』(天官篇;兵談篇;制談篇;戦威篇;攻権篇;兵教上篇;兵教下篇;兵令上篇;兵令下篇)
『李衛公問対』(上の巻;中の巻;下の巻)
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
著述業(中国文学者)。昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学中国文学科修士課程修了
守屋淳[モリヤアツシ]
著述業。昭和40年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅてふぁん
55
唐の太宗と李衛公が歴代の兵法と兵法家、将軍や宰相などの人物を話題に話し合うという体裁で書かれた『李衛公問対』を読んでみたくて手に取った一冊。問答形式なので読みやすい。また、曹操や諸葛亮についても語られていて、当時の人々がどう感じていたのかを知れるのも面白かった。司馬穰苴により書かれたとされる『司馬法』、未だ作者等詳細がわかっていない『尉繚子』も全編読了。内容については一度読んだだけでは到底理解できるものではなく、とりあえず春秋戦国時代の軍隊はかなり組織化されていたこと、『孫子』の偉大さだけは伝わってきた。2021/05/13
gauche
7
特に李衛公問対について。軍事の正と奇についての説明が大部分を占めている。戦前に発行された書籍を持っているが、解説をしている人がそもそもよく分かってないんじゃないかと首を傾げるような内容だった。本書はそれとは比べものにならないほど、わかりやすい説明になっている。それでもやっぱりよく分からない内容だけど。2020/04/01
flat
7
『李衛公問対』は李世民(唐太宗)が李靖(李衛公、字は薬師)に問い掛ける形で兵法や歴史上の戦いや将軍について語っているのが興味深い。歴史上の人物の評価の一端が見える気がする。しかし中国古代の将軍というのは軍事と関わらない政治の相談を持ち掛けられたりと忙しかったんだなぁと思う。2019/04/17
アル
4
やや理想化された形で軍と戦いのあり方を説いた『司馬法』 統率に対して強いこだわりを見せる『尉繚子』 歴史上のエピソードや兵法書の記述を取り上げて論評する『李衛公問対』 と、それぞれ特徴的な三書を収録。 現代語訳については解釈に疑問のある箇所もしばしば見受けられるが、読みやすい活字で原文・書き下し文を収録してくれているのはありがたい。 読んでいて面白かったのはやはり『李衛公問対』。太宗李世民の質問に衛公李靖が答える形式が、現代の学習マンガの先祖のようで面白い。 2018/10/20
dexter4620
3
守屋親子の武経七書シリーズ第2巻。本書では個人的に李衛公問対が1番お気に入り、尉繚子が続く。こうした兵法書では占いの類を戒めるものの陰陽や五行説などを重視している点は興味深い。最後の六韜や三略も楽しみだ。2023/08/18