内容説明
なぜ会社を作ったのか、なぜこんなにもむちゃくちゃな経営をしたのか、そして、なぜ破綻させなくてはならなかったのか。
目次
1章 満員電車からの脱出
2章 営業カバンからの脱出
3章 劣等感からの脱出
4章 アポ取りからの脱出
5章 資金繰りからの脱出
6章 引け目からの脱出
7章 社長からの脱落
著者等紹介
安田佳生[ヤスダヨシオ]
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書も多く、2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y2K☮
33
9年振りに再読。当時は好意的なレビューを書いたが経営者としてこれは。業績アップの前に給料を上げるのはワークマンもやっているし社員としてはありがたいアイデア。でもオフィスにバーやカフェは不要。そもそもの起業の段階から一貫して計画が見栄え重視で杜撰。人一倍要領が良いからそれでも一定の結果は出すし、一見優秀なリーダーと映る。だが中身はペラペラで特筆するほどのスキルや専門知識を持ち合わせていない(それがバレることを恐れていた)。要領の良さを自覚している人は「こういう風にならないように」という意味で読むといいかも。2021/04/08
Maiラピ
28
安田さんを知ったのはガイアの夜明けだったかなぁ~すっごいワインセラーのあるオフィスに違和感を抱きながらも、こんなオフィスいいなぁ~と羨望の眼差しで見ておりました。そうですか、民事再生ですか。人とブランドの大切さはわかりますが、やっぱ経営者たるもの、それだけじゃね。ほどほどのバランス感覚は最低限必要。なるべくしてなったって感じ。2012/04/30
baboocon
22
昨年倒産した採用コンサルティング会社ワイキューブの元社長、安田さんの回顧録。この人の「千円札は拾うな」はベストセラーになったけれど、この本も赤裸々すぎる独白が面白い。会社が潰れた最大の原因はどう考えても会社の金を浪費し過ぎたからだろ…というのが文章の端々から読み取れる。その辺りを踏まえて「千円札〜」を読み直すとまた違うものも見えてきそう。2012/03/26
やてつ
19
著者の会社が民事再生になっている事をこの本の紹介で知って驚きました。 会社経営の難しさ、厳しさ、孤独さが垣間見えました。 2013/08/16
村越操
19
経営の失敗を赤裸々に描写した貴重な一冊。下手な小説よりも面白く、似たり寄ったりの自己啓発本よりも心に響く。リクルートへのコンプレックスに自滅した社長。劣等感や引け目といったマイナスの考え方が身を滅ぼすといったら言い過ぎか?「売上を伸ばすことと利益を伸ばすことは、全くの別のことである。まったく別の能力が必要である」これが著者の結論なのかもしれない。2013/04/24