内容説明
最近、ビジネスマンの方々と話していると、これからの日本はどうなるのか?企業はどうしたらいいのかといった質問をやたらと受ける。そこで、本書ではこうした“危機感”がいったいどこから生じているのか?その処方箋は何か?著者なりの考えを具体的に述べたものである。
目次
アイデア社長時代は終わった
反企業時代の経営戦略
人間性とは何か
情緒過剰時代の生きがい
ポストエコノミー社会の経済学
新世代の新商品開発
エネルギー問題の末来
日本を救う五〇〇〇万人の民族大移動
著者等紹介
糸川英夫[イトカワヒデオ]
1912年東京都生まれ。35年東京大学工学部航空学科卒業後、中島飛行機に入社。陸軍戦闘機「隼」「鍾馗」の設計に携わり、41年東京大学助教授に迎えられ、航空機設計科を担当する。戦後は医学、音響学の研究に移り工学博士の学位を受ける。その後、シカゴ大学客員教授として渡米。宇宙開発の研究に転じて国産ロケットの開発に尽力。67年東京大学を退官。組織工学研究所を設立。所長に就任。99年鬼籍に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kubottar
20
1974年の本なので、「ん?」と思うことが多々あります。当時は公害が酷かったせいか「1990年代になったら日本人の平均寿命は30代になる」みたいな考察は、今見ると笑ってしまいますが、当時の空気からすると当然だったんでしょうね。やはり、どんな識者でも終末理論は使ってしまうんですね。今発行されている未来本も50年経ったらどうなるか・・と変な方向で楽しめる本でした。2020/08/26
たけのぶ
4
母親が「女の子は、女の子らしくしなさい。ちゃんと靴をそろえて家に上がりなさい。」と言って、女の子のお尻をたたきました。このような力の行使を試みますが、うまくいきません。チョークで女の子の靴と全く同じ足跡を書いて「今度から家に上がるときは、この足跡の上に靴をのせてごらん。」と言ったところ、面白がって靴の跡の上にきちんと脱ぐようになりました。さらには、チョークの跡が消えてしまった後も、キチンと脱ぐ習慣がそのまま残り定着しました。 → 教育とはこうあるべきだと思う。とても考えさせられる内容だった。2011/09/04
黒木 素弓
3
40年も前に書かれたと思えない、色あせない糸川さんの発想力。この世界で日本人が生き残るためのヒントが、広い視野で示してあります。特に経営者、読んでいただきたい。2011/09/20
n yamamoto
2
1974年発行の方読んだ。オイルショックの影響でエネルギーの章が面白い。「乗用車は支配力を誇示できるということで、欲求不満のはけ口だった。」から規制されるかも、その暴力性40年以上放置されてる。マイカー規制のはけ口に「酔い心地の良いアルコールが出回るかもしれない。」生きづらい日本はそっちだけ実現しました。情けない。2020/06/14
uskmal
2
今でも新しい2018/05/17