内容説明
西郷さんはどうして上野にいるのか?上野の山には、なぜ博物館や美術館が集中しているのか?お寺に公園に動物園、墓地に学校、地下には駅と駐車場。この不思議な空間に充満する歴史をひもとき、江戸開府以来の400年にわたる魅力を紹介していく「上野」論。
目次
第1章 天海の夢(上野に「京都」の名所がある理由;上野は江戸城の鬼門か? ほか)
第2章 かくて灰燼と帰す(上野戦争に関する「もしも」;最後の将軍の苦悩 ほか)
第3章 君臨する明治という国家(寛永寺の復活;上野をめぐる百鬼夜行 ほか)
第4章 上野の山は「建築博物館」だ(謎解き「野口英世博士」像;ふたつの五重塔物語 ほか)
第5章 「北の玄関」としての顔(汽笛一声、日本鉄道会社;線路の下は墓だった? ほか)
著者等紹介
浦井正明[ウライショウミョウ]
寛永寺執事、東叡山現龍院住職。昭和12年東京都出身。慶応大学文学部卒業。台東区教育委員会委員長、台東区文化財保護審議会委員も務める
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