内容説明
安岡正篤と政財界の人びと。吉田内閣から中曽根内閣に至る歴代首相、財界リーダー、三島由紀夫等の文化人まで、安岡の幅広い交わりと関係の機微を、安岡のメモと著者の覚え書きをもとに点綴する。
目次
1 安岡正篤先生動情記(昭和24年~29年;昭和30年~39年;昭和40年~49年;昭和50年~58年)
2 道縁無尽(湯の浜海岸;白糸瀑下の憩;はじめての随行;四条畷随聞の記;山陰行;根岸の里)
3 山高水長(誰そ彼れ;玉山崩れず;手足談義;縁尋機妙;白雲山荘の一夜;厳にして慈;五計)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
5
再読。 安岡正篤にとって、道友というか同志、すなわち同じ志とやり方を共有している者は、菅原兵次と竹葉秀雄。 千葉県の弟子は、越川春樹、林大幹、林繁之。北九州の同志弟子は、倉光晴爾。などということを再確認しつつ、やはり、人間は、心、気持ち、思い、情的なものが大切なのだと確認できた。2024/05/06
ゆうきなかもと
5
歴代宰相の指南役だの、日本の黒幕だの言われる、安岡正篤の弟子に当たる人の著書。政財官にわたるエリート層との人脈、またマスコミや銀行、エネルギー関連会社など様々な人脈を持つところを見ると、そう言われるのもうなずける。実際、強い倫理観や高い美意識を、エリート層に注入する役割を安岡正篤は担っていたのかもしれない。 その安岡の影響力も、高齢ゆえに弱まったのか、1970年頃から、政治家のレベルが下がっているかのように思わせる記述が増える。 敗戦の無念を忘れ、緊張感がなくなったからなのかとも思った。 2022/11/30
ゆうきなかもと
4
歴代宰相の指南役だの、日本の黒幕だの言われる、安岡正篤の弟子に当たる人の著書。政財官にわたるエリート層との人脈、またマスコミや銀行、エネルギー関連会社など様々な人脈を持つところを見ると、そう言われるのもうなずける。実際、強い倫理観や高い美意識を、エリート層に注入する役割を安岡正篤は担っていたのかもしれない。 その安岡の影響力も、高齢ゆえに弱まったのか、1970年頃から、政治家のレベルが下がっているかのように思わせる記述が増える。 敗戦の無念を忘れ、緊張感がなくなったからなのかとも思った。 2022/11/30
孤灯書屋
1
⭐️⭐️⭐️⭐️ 2021/10/31
タイガー@津軽衆
1
通算08冊目。1月08冊目読了。塾頭のお父様が書いた本らしいです。安岡先生が生前残していたメモなどを参考にして書いているようですが、昭和の政治史の裏側がわかります。良い本という評価を自分が下して良いのかと憚れる本です。安岡先生のことを右翼だと評する人もいますが、基本的に戦後の人間教育の祖なのです。色々書きたいことありますが、先生最期の前後の話などは言葉にできないです。 読書で大事なことについて…「大事なことはだね」と一呼吸おいて、「自分の傍らには常に離せない書を持っているということだ。つまり座右の書であ2016/01/27