行政サービスのディレンマ - ストリート・レベルの官僚制

行政サービスのディレンマ - ストリート・レベルの官僚制

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784833202244
  • Cコード C3011

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷほは

4
いくつか頷ける指摘はあるものの、全体的な理論枠組みがなく、議論の流れも整理されているようでいて冗長な箇所も多いように思われる。訳者あとがきを読む限り、組織のAPS等のルーマン理論に近い場所にありながら米組織論の文脈に限定された視点である印象が強い。また法律家、警察、学校関係者、ソーシャルワーカーを十把一絡げに論じることはやはり現在の視点から見れば無理がある。同じ「ストリート」の対象者とは言え、生徒や保護者と福祉受給者では対応の裁量も責任も全く異なる。行政地域間の関係などについてももう少し議論が欲しかった。2021/03/11

mokohei

1
「比較的最近の本のはずだが、教科書的知識としては認知されていても、訳書が読まれたことがないランキング」だとかなり上位に入る本な気がする。 訳者の田尾雅夫は本書の解説でもSLBは通常の官僚制で語られる閉鎖性とは異なり、オープンなものとなることを強調するが、リプスキーはもっと中立に語ってるし、どちらかといえばコントロールを聞かせた方がよい(開放性は否定された方がよい)と考えているように思う。 本書でいうSLBを一括りにするには無理があるという意見もあるが、むしろその共通性は実証的に深掘りされてよいように思う。2024/05/07

ww

1
・ストリート・レベルの官僚の裁量が制限されそうもない理由として、「彼らが裁量を保持しているのは、彼らの職務には感受性をもった観察や判断が必要であるとされ、・・・裁量は、官僚たちの自尊の気持ちを高揚し、」→ここで「観察」という言葉が印象に残る。ストリート・レベルではない官僚の場合、ストリートは「観察」できない。モデル化される。 ・「彼らストリート・レベルの官僚はそれぞれの職務に投入される資源の単位である」→資源の単位として扱われるからこそ、「少数精鋭で人を減らす」的なものから守られやすいのだろうと思う。 2017/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2286416
  • ご注意事項

最近チェックした商品