感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
6
いかに民主的であろうとも、民主的な大衆政党であればあるほど少数指導者が支配する官僚組織に変ずる。平等という目的を実現する手段ではなく、政党それ自身が目的化する。裕福なカトリック商人の息子であった著者は、自分の家族と階級を裏切って社会民主党員になるくらいの若き理想主義者だったらしい。だが当時の社民党は大組織化、体制内化していて、原理原則や労働者の要求の妥協が、議会対策上の必要として党中央から降りてくるようになってた。これに対する反撥が著者をして本書を書かしめたらしい。だが、なぜ抗えない「鉄則」としてなのか?2025/05/06
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